コーヒーゼリー
~食べるコーヒー~【ミカド珈琲のコーヒーゼリー】ができるまで
「コーヒーゼリー」は外国ではほとんどみかけないデザートです。
歴史的な考察として、
・1800年代にアメリカやイギリスではレシピとしては存在していたらしいそうです。
・1914年4月3日の読売新聞家庭欄で初めて「コーヒーゼリー」のレシピが紹介されたそうです。
弊社の創業者、金坂景助は、アイデアマンであり、「コーヒーを食べることができないか」と日夜工夫をこらしておりました。
1963年、「食べるコーヒー」として、軽井沢の旧道店で「コーヒーゼリー」の発売となりました。ガムシロップとクリームに加え、ブランデーをいっしょに提供するという贅沢な大人のデザートの誕生です。その香りと爽やかな喉ごしは、お客様をとりこにしました。
当時店舗での製造方法は、現在の4倍もの大きさの特性ドリップ用ヤグラを使って、大量に原液を作っていました。コーヒーゼリー用にブレンドしたコーヒー豆を細かく挽き、一晩かけてゆっくり水出し抽出していました。さらに、板状のゼラチンしかなかったため、非常に手間がかかり、1日100個の限定販売でした。
試行錯誤の末、時間をかけてゆっくりと味を閉じ込めながら固めて、クリアな色合いと味わいのコーヒーゼリーが出来上がりました。スプーンで触れるとプルプル揺れる固さは見た目にもおいしく、口に含んだ時の食感は適度に弾力があり、すっきりとしたのど越しで香りのよい「食べるコーヒー」が誕生しました。
日本橋本店では、グラニュー糖と水だけを使用し、熱を加えない水冷式でつくるガムシロップと一緒にブランデーを添えてご提供、現在も創業当時の味をお楽しみいただけます。
現在は、コーヒーゼリー専用にブレンドしたコーヒー豆を、主にネルドリップで抽出し、各店舗で手作りしています。
お客様からは「持ち帰りたい」、「家で食べたい」、「ギフトに使いたい」というご要望をいただき、商品化された「コーヒーゼリー」は、直営店喫茶メニューの味を彷彿とさせる商品として開発されました。